あ〜ちゃんとの出会い

6年前の1月だったか、亀戸のサンストリートだった。その日は土曜日だった。
ステージ開始前のビラ配りは盛況で、ああ人気あるんだな、みたいなボンヤリした感想を抱いた。
さてステージ。ここに来る前に友人にPerfumeの感想を伺ってて、「オルゴールを開けるとクルクル踊るお人形さんのよう」とその友人は言ってたのだけれど、見たステージはまさにソレでとても可愛らしかった。
とりあえず曲も気に入ったのでステージ終了後に物販コーナーでCDを求めたのだけれど、売り場に立ってたあ〜ちゃんはとても申し訳なさそうに「ごめんなさい、本日の分は売り切れちゃいました」と告げた。
「あーそうなんだごめんごめん、じゃあまた今度にでも」と言うと、
「明日もステージあるのでCD持ってきますから来ていただけると…」と提案してきた。
「ごめん、明日は仕事だから来れないんだ」と言うと
「ですよねー」とこっちに合わせてきた。明日は日曜日。カタギな仕事なら休みだ。そこを「ですよねー」って合わせちゃうとか他人に気を遣いすぎだろ、こんなかわいい娘に気を遣わせてるとか周りの大人ちょっと反省しろ。
「じゃあせめて握手だけでも」と言いながら、あ〜ちゃんはオレの右腕をムリヤリに奪って力一杯の握手をしてきた。と同時に「ホラ、かしゆかも握手!」と少し離れて隣にいた樫野さんにオレと握手するように促した。樫野さんがこっちに来るとあ〜ちゃんは「あれ? のっちは?」と樫野さんに尋ね、「あっちに行ったよ」の樫野さんの答えに「んもー!」と頬をふくらませながらも、最高の笑顔でまた来てくださいと挨拶してくれた。
こんな素敵なお嬢さんに恋をしないとか有り得ないだろ?
誕生日おめでとう。これからの一年もあなたにとって素敵な日々でありますように。