東京ドーム

今日はPerfumeのライブを観に東京ドームに行った。
仕事を済ませて都庁前から大江戸線に飛び乗り、春日からテクテク歩いた。ラクーアを横目に見ながらビタミンドロップのストアイベントを思い出した。あれから色々あったけど、いやその前も色々あったけど、眼前で僕を威嚇する巨大な1.3気圧の風船のオバケでついに演る。
僕はゼップ以降、箱の大きさに麻痺してしまって、その収容人数にリアリティを感じられなかった。もうどんなに大きい箱でもだいたい一緒だと思っていた。ところが東京ドームに入り、開演を待つ間にオペラグラスで客席を見回して冷や汗を覚えた。武道館ではオペラグラスで客席を見回すと、簡単に知った顔が見つかって「あー、誰々さんはあそこにいるのか」ってなったんだけど、東京ドームでは誰も見つける事ができなかった。それはPerfumeヲタの知人友人が誰も来ていないという意味ではない。みんな来ていた。ただ、あの50000人という数の中に霞んで消えていた。50000人マジスゲー。
白状すると、僕は朝から胃がキリキリ痛んでた。悪いものを食べたんじゃなく、ドーム公演に緊張していた。いや、ドーム公演に臨んでPerfumeの3人が緊張してるんじゃないかと勝手に想像して心配で胃が痛んだ。はたから見れば「オマエ何様だよ?」と思われるかもしれないくらいに大きなお世話だけれど、僕にとっては彼女たちがスターダムにのし上がる事よりも楽しく健やかに過ごしてくれる事のほうが大事だ。楽しく健やかに過ごしてくれた上でスターダムに登れたら最高だ。
ライブが始まると、そんな僕の心配事は杞憂だとすぐに判った。Perfumeの3人は今日の公演を心から楽しんでいた。あ〜ちゃんものっちもかしのさんも最高の笑顔でステージに立ってた。彼女たちは50000人の前でも充分に大きく、箱の大きさに負けていなかった。相変わらず拙いところは拙くて、これが彼女たちの様式美なんだけれど、そんなところにも妙に安心した。ライブの中身はきっと出るであろうライブDVDに譲るとして、今回のライブの構成や衣装は過去を吹っ切りつつも大事にしているのかな、と感じた。きっとこれからもいつも通りで、なおかつ新たな驚きを見せてくれるんだろうな。