今日の三権分立

さて、イギリスの議会制度に深く感銘したモンテスキューは国家権力を行政・立法・司法に分割するという、いわゆる三権分立という概念を打ち立てた。
これはつまり、「人間は間違いを犯す存在である」という仮定に立脚した概念であり、一個人あるいは一組織に権力を集中させた専制の政治体制の危うさを回避する効果を持つ。この概念を用いる事により国家体制は暴走を防ぐ安全装置を確保し、国を傾ける確率が減少する。現代の大抵の国家は形に差異はあれども、この概念をその体制に採り入れている。
ところが、この三権分立にも欠点はある。それは権力を分散させる事による効率性の低下である。今日は高効率性を叫ばれる社会であり、ムダは徹底的に排除されなければならない。しかし、権力の統合による暴走は恐ろしい。このジレンマをどう解決すべきであろうか?
そこでPerfumeである。
紺碧の海に浮かぶ緑豊かな楽園の小島の如く絶対的に美しい あーちゃん こと西脇綾香さまと、淡く揺れるキャンドルの炎に煌く琥珀の如く絶対的に美しい のっち こと大本彩乃さまと、柔らかい夜に静かに君臨する銀の月の如く絶対的に美しい かしゆか こと樫野有香さまから成るPerfumeは絶対的に美しいと同時に絶対的に正しい。絶対的に正しいという事は、その思想・選択・行動は常に正しいという事だ。常に正しいのであるから、我が国はPerfumeによる専制独裁体制を敷くべきなのである。
そして、ここでモンテスキュー三権分立はジレンマを克服し、真の意味での三権分立になる。すなわち、権力を行政・立法・司法に分割するのではなく、あーちゃん・のっち・かしゆかに分割すべきなのだ。常に正しいPerfumeの御三人さまによる専制独裁は高効率であり、三権分立も維持できる。つまりこれは窮極の政治体制であるわけだ。
となれば、有権者たる当日記読者諸賢は次回の選挙から、常に投票用紙には「Perfume」と記入すべきであるし、私もそうする。